立川・昭島 中学受験と高校受験の公表資料ガイド立川市・昭島市の家庭向けに、立川高校と立川国際中等教育学校の入試を、学校と東京都教育委員会が出している資料から読み解く

最終更新:2026年10月9日

昭島・立川の都立高校の推薦入試——昭和・拝島・立川の3校を読む

同じ「推薦」でも、立川高校は小論文400点、昭和高校は小論文300点、拝島高校は作文200点。何に何点を置くかは学校ごとに違います。立川・昭島の3校の配点表を並べて、どこを読めば何が分かるかを説明します。

この記事の要点
  • 都立高校の推薦は、調査書・個人面接・小論文または作文などを総合した成績で選考します。配点は学校ごとに別表4で決まっています。
  • 令和9年度の配点は、立川(普通科)が調査書500・面接100・小論文400、昭和が500・200・小論文300、拝島が400・200・作文200です。
  • 3校とも調査書は評定(9教科・45点満点)を換算します。評定1つ分は、立川・昭和で約11.1点、拝島で約8.9点です。
  • 令和8年度の推薦は、立川が56人に168人、昭和が64人に207人、拝島が56人に93人の応募でした。拝島には文化・スポーツ等特別推薦(硬式野球)があります。
  • 昭和高校は推薦の各検査の得点分布を、拝島高校は面接と作文の評価の観点を、学校のサイトで公表しています。
  • 推薦の検査は2027年1月26日・27日、合格発表は2月2日。推薦ではESAT-Jの結果は使いません。

小論文400点、300点、作文200点。同じ「推薦」でも、置かれている重さが違います

都立高校の推薦入試は、どの学校でも「調査書」「個人面接」「小論文または作文」などを合わせて選びます。けれども、それぞれに何点を置くかは学校ごとに違います。令和9年度(2027年1月実施)の実施方法一覧では、立川市の立川高校(普通科)は小論文に400点、昭島市の昭和高校は小論文に300点、同じく昭島市の拝島高校は作文に200点を置いています(東京都教育委員会, 2026b)。

このページは、立川市・昭島市に住む中学生と保護者のために、この3校の推薦の配点表を並べて読むものです。分かることは次の5つです。

  • 推薦の選考は何で決まるのか。実施要綱の言葉で
  • 3校の配点表。総合点に占める割合
  • 内申(評定)が調査書点に変わる計算と、評定1つ分の重さ
  • 令和8年度に、何人が応募して何人が合格したか
  • 学校が自分で公表している資料(得点分布、評価の観点、過去の小論文)はどこにあるか

どの学校が受かりやすいか、どの学校を選ぶべきかは書きません。面接や小論文の対策も書きません。立川高校の推薦の小論文の形式と得点の扱いは、都立立川高校(普通科)の入試を配点表で読むに、推薦の倍率の読み方は推薦の倍率が3倍を超えるときに書きました。このページは、学校をまたいで配点を比べることに絞ります。

3校は、都立高校ナビで所在地が立川市・昭島市になっている全日制の普通科です

このページで扱う学校の選び方を先に書きます。東京都教育委員会(以下、都教委)の「都立高校ナビ」で、所在地が立川市・昭島市の都立高校のうち、全日制で普通科の推薦を行う学校です(東京都教育委員会, 2026h)。

学校所在地(都立高校ナビ)最寄り駅(都立高校ナビの記載)学科・タイプ
立川高校立川市錦町2-13-5立川駅から徒歩8分ほか普通科・理数科(創造理数科)。全日制(学年制)と定時制
昭和高校昭島市東町2-3-21東中神駅(青梅線)から徒歩4分普通科。全日制(学年制)
拝島高校昭島市拝島町4-13-1拝島駅から自転車10分・徒歩27分、昭島駅から徒歩23分ほか普通科。全日制(学年制)

立川市にある都立砂川高校は、都立高校ナビでは定時制(単位制・昼夜間)と通信制の学校で、全日制の推薦の一覧(別表4の「普通教育を主とする学科」)には載っていません。立川国際中等教育学校は中高一貫校で、高校からの募集はありません。また、多摩工業高校は拝島駅が最寄りですが、所在地は福生市です(同)。

立川高校の創造理数科の推薦は「理数等特別推薦」という別の仕組みなので、創造理数科のページで扱っています。ここでは普通科だけを比べます。

市の境は通学の境ではありません。立川・昭島から、国立市、東大和市、福生市などの都立高校に通う人もいます。それらの学校の配点も同じ別表4に載っているので、読み方はこのページと同じです。

推薦は「総合成績」で決まります。自己PRカードは点数になりません

令和9年度の実施要綱は、一般推薦の選考を「調査書、個人面接(集団討論を実施する学校は集団討論を含む。)、小論文又は作文等の検査を総合した成績」などで行うと定めています。自己PRカードは点数化せず、面接の資料として使います(東京都教育委員会, 2026a, 第1-7-1)。別表4の注は、調査書点の満点を総合成績の50%以内に抑えています(東京都教育委員会, 2026c, 105ページ)。推薦ではESAT-Jは使いません(ESAT-Jのページ)。

別表4の列の読み方、調査書点の計算式、多摩地域の11校の配点の比べ方は、国立・国分寺のガイドの都立推薦の配点表の読み方にまとめています。このページでは、その読み方を立川市・昭島市の3校に当てはめ、学校が自分で出している資料(得点分布と評価の観点)まで進みます。

3校の配点表——総合点に占める割合で並べる

令和9年度の実施方法一覧(別表4「普通教育を主とする学科」)から、3校の推薦の行を抜き出します(東京都教育委員会, 2026b, 110・111ページ)。

学校推薦枠文化・スポーツ等特別推薦調査書の活用調査書点個人面接小論文・作文合計
立川(普通科)20%なし評定500100小論文 4001000
昭和20%なし評定500200小論文 3001000
拝島20%あり評定400200作文 200800

一般推薦では、3校とも集団討論はなく、実技検査もありません(同)。拝島の文化・スポーツ等特別推薦(硬式野球)は、別表5-1の選考方法により、個人面接または集団面接と実技検査を行い、小論文や作文などの検査を組み合わせることもあります(東京都教育委員会, 2026a, 第1-7-2(1)(2))。

合計点に占める割合にすると、違いが見やすくなります(割合はこのページの計算です)。

学校調査書個人面接小論文・作文
立川(普通科)50%10%40%
昭和50%20%30%
拝島50%25%25%

3校とも、調査書の割合は上限の50%ちょうどです。違うのは残りの50%の分け方です。立川は書く検査(小論文)に大きく寄せ、面接は10%です。昭和は小論文と面接を3対2で分けています。拝島は面接と作文を同じ点にしています。

この表から言えるのは、配点という形で学校が何を重く見るかを表している、ということまでです。配点が大きい検査ほど点の差が開きやすいかどうかは、採点の基準と受けた人の点の散らばり方によるので、配点表だけからは言えません。

なお、「小論文」と「作文」の違いについて、要綱と別表4は定義を書いていません。どちらを課すかは学校ごとに別表4に書かれ、問題の形式(時間、字数、資料の有無)は学校の公表資料で確かめることになります。

評定1つ分は、立川・昭和で約11.1点、拝島で約8.9点

3校とも、調査書は観点別学習状況の評価ではなく評定(9教科・45点満点)を使います(東京都教育委員会, 2026b)。調査書点は「評定の合計×調査書点の満点÷45」で出ます(東京都教育委員会, 2026c, 105ページ)。3校に当てはめると次のとおりです(このページの計算です)。

学校調査書点の満点評定1つ分評定の合計が40のとき36のとき
立川・昭和500約11.1点約444.4点400点
拝島400約8.9点約355.6点320点

評定の合計が4違うと、立川・昭和では約44点の差です。立川ならこれは小論文400点の1割強、昭和なら面接200点の2割強にあたります。

調査書のもとになる成績一覧表の作成基準日は、令和9年度入試では2026年12月31日です(東京都教育委員会, 2026a, 第4-1)。推薦の検査(1月26日・27日)の時点で、調査書点はもう決まっています。当日の検査で動かせるのは、面接と小論文・作文の点です。立川・昭和では500点、拝島では400点がそれにあたります。

令和8年度の数字——応募は立川168人、昭和207人、拝島93人でした

令和8年度(2026年1月実施)の推薦の数字を、都教委の発表から並べます(東京都教育委員会, 2026d)(東京都教育委員会, 2026e)。

令和8年度推薦の募集人員応募人員応募倍率合格人員
立川(普通科)56人168人3.00倍56人
昭和64人207人3.23倍64人
拝島56人93人1.66倍56人

拝島の行には、都教委の表で「※」が付いています。※の付いた学校は特別推薦(文化・スポーツ等特別推薦など)を行う学校です。同じ発表の総括表は、募集人員と応募人員を「一般推薦、文化・スポーツ等特別推薦及び理数等特別推薦の合計数」と注記しています(東京都教育委員会, 2026d)。令和8年度の募集人員の資料では、拝島の文化・スポーツ等特別推薦の対象人員は硬式野球の男子4人で、推薦の人数(56人)の内数でした(東京都教育委員会, 2025)。令和9年度の別表4でも、拝島は文化・スポーツ等特別推薦を「実施する」側に印が付いています(東京都教育委員会, 2026b)。種目と人数は、令和9年度の募集人員の資料(10月下旬ごろ公表)で確かめます。

推薦枠の割合は20%ですが、人数は割合をそのまま掛けた数と少し違います(276人×20%は55.2人で、表は56人。端数の扱いは資料に書かれていません)。令和8年度の募集人員の表では、立川(普通科)276人のうち推薦56人、昭和316人のうち64人、拝島277人のうち56人でした(東京都教育委員会, 2025)。

推薦のあと、一般入試(第一次募集)はこうでした(東京都教育委員会, 2026f)。

令和8年度 一般募集人員最終応募人員受検人員合格人員
立川(普通科)220人323人301人225人
昭和252人472人456人255人
拝島221人213人204人204人

立川の一般の人数には、創造理数科を第1志望とする人は含まれていません(同)。

3校を並べると、推薦の応募倍率は立川・昭和が3倍を超え、拝島は1.66倍でした。一般の受検人員と合格人員の比は、立川が約1.34、昭和が約1.79、拝島は1.00でした(この比はこのページの計算です)。推薦の倍率が高い学校が、一般でも高いとは限りません。立川は推薦3.00倍に対して一般の比は約1.34でした。

これらはどれも令和8年度の1年分の数字です。年によって動きます。立川と昭和の令和4年度から令和8年度までの推薦の倍率は、推薦の倍率が3倍を超えるときに並べました。

学校が自分で公表している資料——昭和は得点分布、拝島は評価の観点

都教委の資料は配点と人数までです。検査で実際に何点くらいが付いたのか、何を見て点を付けるのかは、学校のサイトに載っていることがあります。

昭和高校は、「学力検査問題等」のページに「R8推薦 各検査の検査得点分布」を載せています(東京都立昭和高等学校, 2026a)。面接(200点)と小論文(300点)の得点の分布を、区切りごとの人数で示したグラフです。グラフに書かれた人数を読み取ると、次のとおりです。

面接の得点0〜4041〜6061〜8081〜100101〜120121〜140141〜160161〜180181〜200
人数0321283444442013
小論文の得点0〜3031〜6061〜9091〜120121〜150151〜180181〜210211〜240241〜300
人数07315946411490

人数を足すと、面接も小論文も207人で、令和8年度の応募人員(207人)と同じです(足し算はこのページによるものです)。面接はいちばん多い区切りが121〜160点(88人)で、200点満点の6〜8割の位置です。小論文はいちばん多い区切りが91〜120点(59人)で、300点満点の3〜4割の位置です。241点以上の人はいませんでした。

この分布から読めるのは、令和8年度の昭和高校では、小論文の点が面接より満点に対して低い位置に集まり、幅も広かったということです。合格した64人がどの区切りにいたかは、このグラフには書かれていません。調査書点の分布もありません。

昭和高校は、同じページに2019年から2026年までの推薦の小論文の問題を載せています。2022年の問題には「50分、600字で実施」と注記があります(東京都立昭和高等学校, 2026a)。2026年の問題の形式(時間と字数)は、このページでは確かめていません。学校の「入試案内」のページには、学校が望む生徒の姿として5つの項目が書かれています(東京都立昭和高等学校, 2026b)。

拝島高校は、「令和8年度 推薦に基づく選抜 各検査の評価の観点」を公表しています(東京都立拝島高等学校, 2025)。個人面接の観点は、規範意識・生活態度、出願の動機・進路実現に向けた意欲、コミュニケーション能力、思考力・判断力・表現力の4つ。作文の観点は、理解力(設問の意味を理解し、それに応じて記述できる)、思考力(筋道立てて自分の意見をまとめることができる)、表現力(適正な用語・用字で説明・表現できる)の3つです。令和9年度の観点が同じかどうかは、このページを書いた時点では学校のサイトで確かめられていません。

立川高校は、推薦の得点分布、評価の観点、受検に関するQ&Aを学校のサイトで公表しています。読み方は立川高校のページにまとめました。

令和9年度の日程

令和9年度の推薦の日程は、要綱で次のとおりです(東京都教育委員会, 2026a, 第1-1)。

事項日時
出願(インターネットの入力期間)2026年12月18日(金)〜2027年1月18日(月)午後5時
出願(書類提出期間)2027年1月8日(金)〜1月18日(月)必着
検査2027年1月26日(火)・27日(水)
合格者の発表2027年2月2日(火)午前8時30分(合否照会サイト)・午前9時30分(校内掲示)
入学手続2月2日(火)午前9時30分〜午後3時30分、2月3日(水)午前9時〜正午

推薦は1校1科(コース)に限って出願し、志願変更はできません(同, 第1-4(1))。推薦で合格にならなかった人は、一般入試の出願(書類提出は2027年1月29日〜2月4日)に進めます(同, 第2-1)。都教委の案内は、推薦と同じ学校を一般で受けることはできるが、有利になることはないと説明しています(東京都教育委員会, 2026g)。

推薦の人数そのもの(令和9年度の56人・64人・56人にあたる数)は、令和9年度の募集人員の資料で確かめます。都教委の案内冊子は、推薦の割合を10月下旬発行予定の「募集案内」で確かめるよう書いています(同)。

資料の読み方——どの資料の、どの表の、どの列を見るか

  1. 別表4 実施方法一覧「普通教育を主とする学科」(PDF・令和9年度は2026年9月公表)。学校名の行で、左から「推薦枠 割合(%)」「文化・スポーツ等特別推薦の有無」「観点別学習状況の評価」「評定」「調査書」「個人面接」「集団討論」「小論文・作文」「実技検査」「学校設定検査」の順に並びます。小論文か作文かは、点数の上の小さな文字で書かれています。
  2. 別表4の注(別のPDF・105ページ)。調査書点の計算式と、調査書点の割合の上限50%が書かれています。
  3. 実施要綱 第1-7-1。推薦の選考の定めです。自己PRカードの扱いもここにあります。
  4. 推薦の応募状況と合格発表(毎年1月下旬と2月上旬)。学校名の行に、募集人員・応募人員・倍率・合格人員が出ます。※印の意味は表の注で確かめます。
  5. 各校のサイトの「入試案内」「学力検査問題等」。得点分布、評価の観点、過去の小論文・作文の問題が載っていることがあります。

このページの限界

  • 3校に絞っています。都立高校ナビで所在地が立川市・昭島市になっている、全日制の普通科の推薦を行う学校だけです。両市にほかに該当する学校がないことを、都の一覧表で網羅的には確かめていません。近くの市の学校は扱っていません。
  • 年度で変わります。配点は令和9年度、人数と得点分布は令和8年度、拝島の評価の観点は令和8年度のものです。
  • 得点分布はグラフの読み取りです。昭和高校の人数は、学校が公表したグラフに書かれた数字を読んだものです。面接の0〜20と21〜40は表では0〜40に、小論文の241〜270と271〜300は241〜300にまとめました(どれも0人)。
  • 計算はこのページのものです。割合、評定1つ分の点、受検人員と合格人員の比、分布の合計は、公表された数字からこのページで計算しました。
  • 合否のラインは分かりません。合格者の点数や、何点取れば合格かは、どの公表資料にも載っていません。推測は書いていません。
  • 対策は扱いません。面接や小論文・作文の練習の仕方は書いていません。

出典

なお、当サイトの運営者は、武蔵境駅北口で武蔵野個別指導塾(講師1名に生徒1名の完全個別指導)を運営しています。立川・昭島から通う場合の所要時間と、向かない人は運営者についてに書きました。

よくある質問

立川高校と昭和高校の推薦で、配点はどう違いますか。

令和9年度の実施方法一覧では、立川高校(普通科)が調査書500点・個人面接100点・小論文400点、昭和高校が調査書500点・個人面接200点・小論文300点で、どちらも1000点満点です。調査書の比重は同じで、面接と小論文の配分が違います(東京都教育委員会, 2026b)。

拝島高校の推薦は小論文ですか、作文ですか。

作文です。令和9年度は調査書400点・個人面接200点・作文200点の800点満点です。拝島高校は令和8年度の作文の観点として、理解力・思考力・表現力を挙げています(東京都教育委員会, 2026b)(東京都立拝島高等学校, 2025)。

推薦の調査書点は、内申(評定)からどう計算しますか。

評定を使う学校では、9教科の評定の合計(45点満点)に「調査書点の満点÷45」を掛けます。調査書点が500点の学校なら、評定の合計40は約444点です。評定を使う場合、特定の教科に比重をかけることはしないと要綱に定められています(東京都教育委員会, 2026a)(東京都教育委員会, 2026c)。

自己PRカードは点数になりますか。

なりません。要綱は「自己PRカードは、点数化しない」と定め、個人面接の資料として使うとしています(東京都教育委員会, 2026a)。

推薦で合格できなかったら、同じ学校をもう一度受けられますか。

受けられます。一般入試(第一次募集)で同じ学校に出願できます。ただし都教委は、推薦と同じ学校を受けても有利になることはないと説明しています(東京都教育委員会, 2026g)。