- ESAT-J YEAR 3の令和8年度の本試験は2026年11月22日、追・再試験は12月13日。結果はウェブで2027年1月6日に公開され、個人レポートは1月18日に発送されます。
- 入試ではAが20点、Bが16点、Cが12点、Dが8点、Eが4点、Fが0点。総合得点1020点のうちの20点です。
- 使うのは英語の学力検査をする学校の第一次募集・分割前期募集だけ。推薦、第二次募集、インフルエンザ等の追検査では使いません。
- 立川・昭和・拝島の各高校は、令和9年度の第一次募集でESAT-Jの20点を使います。
- 令和7年度はAが47.2%、Bが29.0%。1段階4点は、学力検査の素点で約2.9点ぶんです。
- 受けられなかったときの「仮の結果」は、承認を受けた人などに限られます。理由なく受けなかった場合は加点されません。
- 20点は1020点の2%。それでも、AとFのあいだには20点の差があります
- ESAT-Jは、中学校で習った英語で「どのくらい話せるか」を測るテストです
- 問題は4つのパート。音読、会話、ナレーション、意見です
- 令和8年度は11月22日。結果は2027年1月6日にウェブで公開されます
- Aは20点、Fは0点。使われるのは一般入試(第一次募集・分割前期募集)だけです
- 1段階4点は、学力検査の素点でいうと約2.9点ぶんです
- 令和7年度は、受けた人の47.2%がAでした
- 受けられなかったときは「仮の結果」。ただし、だれにでも付くわけではありません
- 国立・私立の中学校に通っている場合
- 調査書には、AからFの記号か、N・H・Wが書かれます
- 資料の読み方——どのページの、どこを見るか
- このページの限界
- 出典
20点は1020点の2%。それでも、AとFのあいだには20点の差があります
都立高校の一般入試(第一次募集)の総合得点は1020点満点です。そのうち20点が、中学3年の秋に受ける英語のスピーキングテスト、ESAT-J(イーサット・ジェイ)の結果です。残りの1000点は、学力検査を700点、調査書点を300点に換算したものです(東京都教育委員会, 2026e)。
20点は全体の約2%です。小さく見えます。けれども、結果の6段階はAが20点、Fが0点で、1段階ちがうごとに4点ずつ動きます。1点を争う学校では、この4点は軽くありません。どれくらい軽くないのかは、あとで学力検査の点数に置き換えて確かめます。
このページは、立川市・昭島市から都立高校を受ける中学生と保護者のために、ESAT-Jについて東京都教育委員会(以下、都教委)が出している資料を、そのまま読める形に並べたものです。分かることは次の6つです。
- ESAT-Jは、いつ、どこで、何を測るテストなのか
- 令和8年度(2026年11月)の日程と、結果が届く日
- 6段階の結果が、都立高校の入試で何点になるのか。どの入試で使われ、どの入試では使われないのか
- 前の年(令和7年度)、受けた人はどの段階に何%いたのか
- 当日に受けられなかったとき、国立・私立の中学校に通っているときの扱い
- どの資料の、どこを見ればよいか
英語の勉強の仕方や、点数を上げるこつは書きません。都教委と学校が公表している資料から言えることだけを書きます。
ESAT-Jは、中学校で習った英語で「どのくらい話せるか」を測るテストです
ESAT-Jは、English Speaking Achievement Test for Junior High School Students の略です。都教委の特設ページは、このテストを「中学校の授業で学んだ英語で『どのくらい話せるようになったか』を測るためのスピーキングテスト」と説明しています。令和4年度に都内公立中学校の3年生を対象に始まり、令和5年度から1年生向けのYEAR 1と2年生向けのYEAR 2が加わりました。令和6年度からは、3年生向けを「ESAT-J YEAR 3」と呼んでいます(東京都教育委員会, 2026a)。入試で使うのは、このYEAR 3の結果だけです。
令和8年度の実施要項は、目的を3つ挙げています。1つめは中学校での「話すこと」の指導を充実させること、2つめは都立高校の入学者選抜で「話すこと」の評価として使うこと、3つめは都立高校に入ったあとの指導に生かすことです(東京都教育委員会, 2026b, 第1-2)。
対象は、都内の公立中学校・中等教育学校の前期課程・義務教育学校の後期課程・特別支援学校中学部の3年生全員です。特別支援学校中学部と特別支援学級の生徒は、希望すれば受けます。都内の国立・私立中学校の生徒や都外の中学校の生徒は、原則として対象外ですが、結果を都立高校の入試に使う場合は受けられます(東京都教育委員会, 2026b, 第1-3)。
会場は都立学校、大学、民間の施設などです(同, 第1-4)。受験者は、事業者が用意するタブレット端末を使い、前半と後半の2組に分かれて受けます。時間は準備を含めて各65分程度です(同, 第1-8)。令和7年度の本試験日は、都立学校191会場と民間会場等38会場で行われました(東京都教育委員会, 2026d)。立川市・昭島市の中学生がどの会場になるかは、受験票で分かります。このページでは、会場の場所は扱いません。
問題は4つのパート。音読、会話、ナレーション、意見です
実施要項の問題構成の表を、短くして並べます(東京都教育委員会, 2026b, 第1-8)。
| Part | ねらい(要項の文言を短くしたもの) | 出題数 |
|---|---|---|
| A | 英文を読み上げる。英語の音の特徴をふまえて音読できる力 | 2 |
| B | 図に示された情報を読み取り、質問に答える。情報をもとに質問する、考えを伝える、相手の行動を促すなどのやり取りの力 | 5 |
| C | 日常の出来事を、話の流れをふまえて、相手に伝わるように説明する力 | 1 |
| D | 身近なテーマについて聞いたことに対して、自分の意見と理由を伝える力 | 1 |
評価の観点として、要項は「音声」「コミュニケーションの達成度」「言語使用」を挙げています。結果は「ESAT-J GRADE」という6段階で出ます。採点結果はIRT(項目応答理論)で統計的に処理し、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のA1程度からA2程度までの範囲を測る、と書かれています(同)。
採点の中身は、都教委が「採点基準」として公開しています。たとえばPart Bの会話は、5つの問題(4問の解答と1問の質問)のうち、何問で場面に合った答えができたかで段階が分かれます。5問すべてで適切に答え、文法と語彙を適切に使えていれば、参考のCEFR-JでA2.1。少なくとも4問ならA1.3、少なくとも3問ならA1.2、少なくとも1問ならA1.1です。まとまりのない語句を並べる程度ならPreA1、英語として通じない、発話の量が足りない場合は「グレードなし」です(東京都教育委員会, 2026c)。Part Cのナレーションは、4枚のイラストについて、話の重要なポイントにいくつ触れたかで段階が分かれます(同)。
この採点基準は、何を話せば何が評価されるのかを、出題者の側が言葉で書いた文書です。前の年の問題と解答例、上位2段階の解答例を解説した動画も、同じ特設ページに載っています(東京都教育委員会, 2026a)。
令和8年度は11月22日。結果は2027年1月6日にウェブで公開されます
令和8年度(いまの中学3年生が受ける回)の日程は、特設ページと実施要項で次のとおりです(東京都教育委員会, 2026a)(東京都教育委員会, 2026b)。
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 2026年7月2日 | 受験申込・受験上の配慮申請の受付開始 |
| 2026年9月4日 | 受験上の配慮申請の締め切り(通常申込の分。追加申込①は10月1日、追加申込②は11月6日まで) |
| 2026年9月16日 | 通常申込の締め切り(都内公立中学校など) |
| 2026年9月18日〜10月8日 | 追加申込①(都内公立中学校など) |
| 2026年10月9日〜11月20日 | 追加申込②(都内公立中学校など) |
| 2026年11月22日(日) | 本試験日。午後0時30分集合、午後1時開始、午後3時40分解散(予定) |
| 2026年12月13日(日) | 追試験・再試験日 |
| 2027年1月6日(水) | 生徒用・保護者用マイページで結果公開(本試験の分) |
| 2027年1月18日(月) | 個人レポートの発送(本試験の分) |
| 2027年1月22日(金) | マイページで結果公開(追試験・再試験の分) |
| 2027年1月28日(木) | 個人レポートの発送(追試験・再試験の分) |
申込は通常申込のあとに追加申込が2回あり、この記事を書いている2026年10月9日は追加申込②(11月20日まで)の初日です(東京都教育委員会, 2026b, 第2-1)。都内の国立・私立中学校の生徒は、11月22日に受ける分の申込が9月1日〜10月8日、12月13日に受ける分の申込が10月9日〜11月20日です(同, 第3-1)。国立・私立の中学校や都外の中学校に通っていて受けたい人は、在籍している中学校を通じて申込の資料を請求する、と特設ページにあります(東京都教育委員会, 2026a)。
追試験は、インフルエンザなど本人の責めによらない理由で本試験日に受けられなかった人のためのものです。再試験は、本試験日に会場で、本人の責めによらない理由で受験を終えられなかった人のためのものです。どちらも申請や確認の手続きが決まっています(東京都教育委員会, 2026b)。追試験は申込が要り、令和8年度の追試験申込は2026年11月25日〜30日です(同, 第2-1・第3-1)。
都立高校の推薦の検査は2027年1月26日・27日、一般の学力検査は2月21日です(東京都教育委員会, 2026e, 第1-1・第2-1)。ESAT-Jの結果は、推薦の検査より前、11月(追・再試験は12月)の受験で決まります。
Aは20点、Fは0点。使われるのは一般入試(第一次募集・分割前期募集)だけです
令和9年度の都立高校入学者選抜実施要綱は、点数化をこう定めています。「スピーキングテスト結果について、Aは20点、Bは16点、Cは12点、Dは8点、Eは4点、Fは0点とする」(東京都教育委員会, 2026e, 第2-10-1(3)ア・18ページ)。
| ESAT-J GRADE | A | B | C | D | E | F |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 都立高校で扱う点数 | 20点 | 16点 | 12点 | 8点 | 4点 | 0点 |
総合得点の組み立ては、同じ条の(2)にあります。学力検査の得点と調査書点の合計を1000点満点とし、そこにスピーキングテストの20点を加えた1020点満点を「総合得点」と呼びます。全日制の学力検査と調査書点の比率は原則7対3です(同, 第2-10-1(2))。5教科の学校なら、学力検査500点を700点に、調査書の評定65点満点を300点に換算し、20点を足します(東京都教育委員会, 2025)。
使われる場面は限られています。要綱は、点数化したスピーキングテストの結果は「原則、英語の学力検査を実施する都立高校においてのみ、選考に用いる」としています(東京都教育委員会, 2026e, 第2-10-1(1))。都教委の説明資料は、活用するのは第一次募集・分割前期募集で、エンカレッジスクール、チャレンジスクール、英語の学力検査を行わない学校は対象外だと書いています(東京都教育委員会, 2025)。
推薦はどうか。推薦の選考に使う資料として要綱が挙げているのは、調査書、個人面接(集団討論を行う学校はそれも)、小論文または作文などの検査、入学願書による志望、校長が必要とする資料です(東京都教育委員会, 2026e, 第1-7-1(1))。スピーキングテストは入っていません。第二次募集についても、要綱は「スピーキングテストの結果は選考に活用しない」と書いています(同, 第3-10(1))。インフルエンザなどで学力検査の日に受けられなかった人の追検査でも、「スピーキングテストの結果は活用しない」とされています(同, 第7-8-1(1))。
立川市・昭島市にある都立高校で見ると、令和9年度の実施方法一覧(別表4)で、立川高校(普通科)、昭和高校、拝島高校の第一次募集の欄には、いずれも学力検査700・調査書300・ESAT-J 20と書かれています(東京都教育委員会, 2026f, 110・111ページ)。立川高校は国語・数学・英語が学校で作る問題(自校作成)ですが、ESAT-Jの20点の扱いは、共通問題の学校と同じです。
1段階4点は、学力検査の素点でいうと約2.9点ぶんです
4点の重さを、学力検査の点数に置き換えてみます。5教科・7対3の学校では、学力検査は500点満点を700点に換算します。素点1点は総合得点で1.4点です。ESAT-Jの1段階(4点)を1.4で割ると、約2.86点。学力検査の素点で3点弱にあたります(この節の計算はこのページによるものです)。
AとFの差20点は、同じ計算で素点約14.3点ぶんです。AとBの差(4点)は、5教科の合計点で3点弱の差です。問題ごとの配点は教科と年度で違うので、「何問ぶん」とは言いません。
もう1つの見方があります。調査書点は、学力検査をする5教科の評定を1倍、学力検査のない4教科の評定を2倍して65点満点とし、300点に換算します(東京都教育委員会, 2026e, 第2-10-1(6))。5教科のどれか1つの評定が1上がると、300÷65で約4.6点です。ESAT-Jの1段階4点は、それに近い大きさです。
この比べ方から言えるのは、ESAT-Jが「合否を決める主役」でも「無視してよい飾り」でもない、ということです。学力検査と調査書で決まる大部分に、最後に足される数点です。その数点を制度がどう扱うかを知っておくことが、このページの目的です。
令和7年度は、受けた人の47.2%がAでした
都教委は、毎年の実施状況を発表しています。令和7年度(2025年11月23日の本試験と12月14日の予備日)の数字は次のとおりです(東京都教育委員会, 2026d)。
- 申込者数 77,903人(令和6年度 76,355人)
- 受験者数 70,489人(令和6年度 70,741人)
- 平均スコア 74.9(令和6年度 68.3)
段階ごとの分布は、次の表です。スコアは100点満点で、段階はスコアの範囲で決まります。
| 段階 | スコア | 令和7年度の分布 | 令和6年度の分布 | 入試での点数 |
|---|---|---|---|---|
| A | 100〜80 | 47.2% | 31.3% | 20点 |
| B | 79〜65 | 29.0% | 31.6% | 16点 |
| C | 64〜50 | 13.4% | 22.2% | 12点 |
| D | 49〜35 | 5.9% | 9.7% | 8点 |
| E | 34〜1 | 4.0% | 4.6% | 4点 |
| F | 0 | 0.5% | 0.5% | 0点 |
令和7年度は、AとBを合わせて76.2%でした。令和6年度の62.9%から13.3ポイント増えています(この合計と差はこのページの計算です)。都教委は、小数第2位を四捨五入しているため合計がいつも100.0%になるとは限らない、と注をつけています(同)。
この表から読めるのは、受けた人のおよそ半分がAで、Aを取っても「ほかの人より20点リードする」ことにはならない、ということです。同じ高校を受ける人の多くがAかBなら、差がつくのは主にBとC以下の人とのあいだです。Cは12点で、Aの人と8点の差がつきます。
この分布は都内で受けた人全体の数字です。立川市・昭島市の中学校だけの分布や、学校ごとの分布は、都教委の発表には載っていません。実施要項によると、学校データと東京都データ(平均GRADE、スコアの度数分布など)は中学校向けの「中学校管理者用ページ」に返されるもので、生徒の個人レポートには載りません(東京都教育委員会, 2026b, 第2-6(2))。公表もされていません。
年によって分布が大きく動く理由も、発表には書かれていません。令和6年度から令和7年度にかけてAが15.9ポイント増えたことについて、問題が易しくなったのか、受ける側の力が上がったのかは、この資料からは分かりません。このページでは推測しません。
受けられなかったときは「仮の結果」。ただし、だれにでも付くわけではありません
病気などで受けられなかった人が不利にならないように、要綱は「仮のスピーキングテスト結果」を定めています。仕組みは次のとおりです(東京都教育委員会, 2026e, 第2-10-1(3)イ)。
- 受けていない人(不受験者)について、英語の学力検査の得点で順位を決める。
- その人の上下5人ずつ、合わせて10人以上の受検者を集計の範囲にすることを基本とする。
- 範囲に入った人のスピーキングテストの点数の平均を出し、18点以上ならA、14点以上18点未満ならB、10点以上14点未満ならC、6点以上10点未満ならD、2点以上6点未満ならE、2点未満ならFとする。
英語の学力検査で近い点数を取った人たちの平均を、その人の結果とみなす、という考え方です。都教委の説明資料には、「英語学力検査の得点が同じ者」の平均で求める簡単な例も載っています(東京都教育委員会, 2025)。令和9年度の入試で使われるのは、上に書いた令和9年度の要綱の定め(上下5人ずつ、10人以上が基本)です。
大事なのは、この「仮の結果」が付く人の範囲です。要綱は、不受験者を次の2つに限っています(東京都教育委員会, 2026e, 第2-10-1(3)イ(ア))。
- 都内公立中学校に在籍していて受けなかった人のうち、要綱第6-8の措置で、都教委の「スピーキングテストの結果活用に関する措置申請承認書」を都立高校に出した人
- テストの日に都内公立中学校に在籍していなかったため受けていない人(申込期間が終わったあとに転入した人を含む)
そして、「(ア)に該当しない者がスピーキングテストを受験しなかった場合、『仮のスピーキングテスト結果』は算出せず、加点しない」と書いています。都内の公立中学校に通っていて、承認を受けずに受けなかった場合は、加点そのものがありません。
承認の申請は、ESAT-Jの実施要項の「受験上の配慮」の手続きに沿って行い、交付された承認書を出願書類に添付します(同, 第6-8・37ページ)。令和8年度の結果活用に関する措置(承認書)の申請期間は、受験を申し込まない人が2026年10月23日まで(体験受験を希望する人は9月4日まで)、申し込んだが本試験日に受けられず追・再試験も難しいと判断される人が11月24日〜12月11日、本試験も追・再試験も受けられなかった人が12月14日〜18日です(東京都教育委員会, 2026b, 第2-5(2)ウ)。
国立・私立の中学校に通っている場合
立川市・昭島市にも、国立や私立の中学校から都立高校を受ける人がいます。実施要項の扱いはこうです(東京都教育委員会, 2026b, 第3-2)。
- 都内の国立・私立中学校の生徒は、原則として受験対象外。ただし、都立高校の入試を受ける3年生は受験できる。受けた結果は、第一次募集・分割前期募集で使われる。
- 受験を申し込んだのに、事故や病気などのやむを得ない理由なく欠席した場合は、結果活用の措置の対象にならず、スピーキングテストに相当する得点は付与しない。
- 都内の公立中学校に在籍していないために受けていない生徒(国立・私立中学校の生徒、他県の中学校の生徒など)は、入試で不利にならないように扱う。
国立・私立の中学校の生徒が受ける日は、申込の時期で決まります。令和8年度は、9月1日〜10月8日に申し込んだ人が11月22日、10月9日〜11月20日に申し込んだ人が12月13日に受けます(東京都教育委員会, 2026b, 第3-1)。
つまり、国立・私立の中学校の生徒には、受けない(仮の結果が付く)か、申し込んで受ける(本当の結果が付く)かの選択があります。申し込んだあとで理由なく休むと、仮の結果も付かず、加点がなくなります。申し込んでから事故や病気で受けられなかった場合は、公立中学校の生徒と同じように措置の申請が必要です(東京都教育委員会, 2026e, 第6-8)。
受けるかどうかは、このページでは勧めません。仮の結果は、同じ高校を受ける人のうち英語の得点が近い人の平均で決まります。どちらが有利かは、受ける高校と本人の英語の力しだいで、事前には分かりません。
調査書には、AからFの記号か、N・H・Wが書かれます
ESAT-Jの結果は、中学校が作る調査書の「諸活動の記録」の欄に書かれて、都立高校へ届きます。受けた人はAからFの記号です。受けていない人のうち、受験の対象ではない人はN、措置の承認書の交付を受けた人はH、それ以外の人はWと書かれます。第一次募集・分割前期募集以外の入試に出す調査書では、この欄に斜線を引いて出します。記号を書いて出しても差し支えないが、選考には使わない、とも書かれています(東京都教育委員会, 2026e, 第4-6-3・30ページ)。
結果を本人が最初に知るのは、生徒用・保護者用マイページです。令和8年度は本試験の分が2027年1月6日に公開され、紙の個人レポートは1月18日に発送されます(東京都教育委員会, 2026b, 第2-6)。個人レポートには、ESAT-J GRADE、参考のCEFR-Jレベル、スコア、そのGRADEのCAN-DO STATEMENTS、学習のアドバイスなどが載ります(同)。個人レポートの見本と見方は、特設ページにあります(東京都教育委員会, 2026a)。
推薦の出願書類の提出は2027年1月8日から18日までです(東京都教育委員会, 2026e, 第1-1)。推薦はESAT-Jを使わないので、結果は推薦の選考には関係しません。一般の出願の書類提出は1月29日から2月4日までなので(同, 第2-1)、1月6日に結果を見てから出願先を考えることになります。
資料の読み方——どのページの、どこを見るか
- 都教委の特設ページ(「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」)。「新着情報」と「1 令和8年度の実施について」のスケジュール表で日付を確かめます。「2 令和7年度の実施について」に、前の年の問題と解答例、採点基準、個人レポートの見方があります。
- 令和8年度 ESAT-J YEAR 3 実施要項(PDF)。第1-3が対象、第1-5が日時、第1-8が問題構成、第3-2が国立・私立中学校の生徒の扱いです。
- 令和8年度 採点基準(PDF)。Partごとに、どの段階が何を満たせば付くのかが表になっています。
- 令和9年度 都立高等学校入学者選抜実施要綱(PDF)。第2-10-1(1)〜(3)が点数化と総合得点、第6-8が承認書の措置です。
- 別表4 実施方法一覧(PDF)。学校の行の「ESAT-J」の欄に20とあれば、その学校の第一次募集で使われます。
- 実施状況の報道発表(毎年2月ごろ)。受験者数、平均スコア、段階ごとの分布が出ます。
このページの限界
- 年度で変わります。ここに書いた日付と扱いは、令和8年度のESAT-J(2026年11月)と、令和9年度の都立高校入試(2027年1〜3月)のものです。翌年度は、翌年度の要項と要綱で確かめてください。
- 会場と地域の数字は扱っていません。立川市・昭島市の中学生の会場、地域や学校ごとの結果の分布は、公表資料にありません。
- 計算はこのページのものです。素点への置き換え(約2.86点、約14.3点)、評定1つ分(約4.6点)、AとBの合計(76.2%、62.9%)は、公表された数字からこのページで計算しました。
- 追加申込の細かい手続きは書いていません。追加申込①②の手続きと、そのときの受験日の扱いは、実施要項(第2-1・第2-4)と在籍中学校で確かめてください。
- 勉強法は扱いません。どう練習すれば段階が上がるかは書いていません。都教委の特設ページには、学習用の動画と教材の案内があります。
出典
- 東京都教育委員会 (2025). 都立高校入試における中学校英語スピーキングテストの結果活用について(令和8年度入試向けの説明資料). https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/r8nyusen_esatj
- 東京都教育委員会 (2026a). 【特設ページ】中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J). 更新日 2026年6月30日. https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/content/global/esat-j
- 東京都教育委員会 (2026b). 令和8年度 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)実施要項. https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/2026-06-01-204121-821
- 東京都教育委員会 (2026c). 令和8年度 ESAT-J YEAR 3 採点基準. https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/r8_esat-j_year3_saitenkijun
- 東京都教育委員会 (2026d). 令和7年度中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)の実施状況について. 2026年2月2日. https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/02/2026020206
- 東京都教育委員会 (2026e). 令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目. 2026年9月17日. https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/20260916_r9_01 (掲載ページ https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/release20260917_r9yoko )
- 東京都教育委員会 (2026f). 令和9年度入学者選抜実施方法一覧(別表4)「普通教育を主とする学科」. https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/20260916_r9_10
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よくある質問
ESAT-Jは都立高校の推薦入試でも使われますか。
使われません。令和9年度の実施要綱で推薦の選考に使う資料は、調査書、個人面接(集団討論)、小論文または作文などの検査、志望、校長が必要とする資料で、スピーキングテストは入っていません。使われるのは英語の学力検査をする学校の第一次募集・分割前期募集です(東京都教育委員会, 2026e)。
ESAT-JのAとBでは、入試で何点ちがいますか。
4点です。Aは20点、Bは16点です。5教科・7対3の学校では学力検査の素点1点が総合得点で1.4点なので、4点は素点で約2.9点ぶんにあたります(この換算はこのページの計算です)(東京都教育委員会, 2026e)。
当日に熱を出して受けられなかったらどうなりますか。
追試験(令和8年度は12月13日。申込が要り、申込期間は2026年11月25日〜30日)があります。それも受けられず、都教委の措置の承認書を都立高校に出した場合は、英語の学力検査の得点が近い受検者(上下5人ずつ・10人以上が基本)の平均から「仮の結果」が出されます。承認を受けずに受けなかった場合は加点されません(東京都教育委員会, 2026b)(東京都教育委員会, 2026e)。
私立中学校に通っていても、都立高校を受けるならESAT-Jを受けるべきですか。
都内の国立・私立中学校の生徒は原則として対象外ですが、都立高校を受ける3年生は受験できます。受けなければ入試で不利にならないよう「仮の結果」で扱われ、申し込んで理由なく欠席すると加点がなくなります。令和8年度の申込は、11月22日に受ける分が9月1日〜10月8日、12月13日に受ける分が10月9日〜11月20日です。どちらが有利かは事前には分からないので、このページでは勧めません(東京都教育委員会, 2026b)。
令和7年度は、どの段階の人がいちばん多かったですか。
Aです。受験者70,489人のうち47.2%がA、29.0%がB、13.4%がCでした。平均スコアは74.9で、前年の68.3から上がっています(東京都教育委員会, 2026d)。