立川・昭島 中学受験と高校受験の公表資料ガイド立川市・昭島市の家庭向けに、立川高校と立川国際中等教育学校の入試を、学校と東京都教育委員会が出している資料から読み解く

最終更新:2026年10月9日

立川から考える中学受験——都立の中高一貫校を横に並べて読む

都立の中高一貫校は、受けられるのが1校だけです。だから「どこを受けるか」は、倍率だけでなく、報告書と適性検査の配点、検査の数まで並べてから決めることになります。立川から見える範囲の学校を、公表資料の数字で横に並べます。

この記事の要点
  • 都立の中高一貫校(都立中)は10校。一般枠は1校に限って出願でき、千代田区立九段中等教育学校とも併願できません。
  • 令和9年度の一般枠は、検査が2027年2月3日(水)、合格発表が2月9日(火)。出願の入力は2026年12月17日から2027年1月18日午後5時までです。
  • 令和8年度の一般枠の受検倍率は、三鷹4.30倍、大泉3.89倍、桜修館3.86倍、南多摩3.69倍から、立川国際2.99倍、富士2.48倍、武蔵附属2.01倍までありました。
  • 総合成績のうち報告書の比重は、令和9年度の立川国際が25%、三鷹が20%、令和8年度の南多摩が20%、武蔵附属が25%です。
  • 令和8年度の適性検査は、立川国際・南多摩・三鷹が2つ(ⅠとⅡ)、武蔵附属・大泉・富士などが3つ(ⅠからⅢ)でした。
  • 都立中の応募資格は、保護者と同居して都内に住所があることなどです。学校ごとの通学区域は要綱にありません。

都立の中高一貫校は10校。出願できるのは、そのうちの1校だけです

立川市・昭島市で中学受験を考えるとき、まず突き当たるのが都立の中高一貫教育校(このページでは「都立中」と書きます)です。立川市には立川国際中等教育学校があります。ただ、都立中は立川国際だけではありません。令和9年度の実施要綱の一覧には、中等教育学校5校と、高校に附属する中学校5校の、あわせて10校が載っています(東京都教育委員会, 2026a, 別表1, 20ページ)。

そして、この10校のうち受けられるのは1校だけです。要綱は「都立中学校を志願する者は、1校に限り出願することができる」と定めています。千代田区立九段中等教育学校への出願もできません(同, 第1-4-1, 3ページ)。

1校しか受けられないので、どこを受けるかを決める前に、学校を横に並べて見ておく必要があります。このページで並べるのは次のものです。

  • 都立中10校の所在地と、令和8年度の一般枠の募集・応募・受検・合格の人数
  • 多摩地域にある4校(立川国際・南多摩・三鷹・武蔵附属)の、報告書と適性検査の配点
  • 応募資格と出願の決まり、合否の決め方、本人得点の開示
  • 令和9年度の日程

立川国際中等教育学校そのもの(一般枠と帰国在京枠、出題の基本方針、時間割)は、立川国際中等教育学校の適性検査で詳しく書きました。附属小学校については立川国際附属小学校のページにあります。このページは、立川国際を「ほかの都立中と並べたらどう見えるか」に絞ります。

どの学校が受かりやすいか、どの学校を選ぶべきかは書きません。私立中学校と国立大学の附属中学校も、このページでは扱いません。出願の条件も日程も検査も学校ごとの募集要項で決まり、都教委の資料に並んでいないからです。

10校の所在地と、令和8年度の人数

要綱の別表1にある10校の所在地と、令和8年度(2026年2月実施)の一般枠募集の人数を、都教委の発表から並べます(東京都教育委員会, 2026a, 別表1, 20ページ)(東京都教育委員会, 2026c)(東京都教育委員会, 2026d)(東京都教育委員会, 2026e)。

学校所在地募集人員応募人員受検人員受検倍率合格人員
立川国際中等教育学校立川市曙町124人398人371人2.99倍123人
南多摩中等教育学校八王子市明神町152人575人561人3.69倍151人
三鷹中等教育学校三鷹市新川152人681人653人4.30倍151人
武蔵高等学校附属中学校武蔵野市境152人316人305人2.01倍151人
大泉高等学校附属中学校練馬区東大泉152人615人592人3.89倍151人
富士高等学校附属中学校中野区弥生町152人389人377人2.48倍151人
小石川中等教育学校文京区本駒込147人498人464人3.05倍151人
桜修館中等教育学校目黒区八雲152人627人586人3.86倍151人
白鷗高等学校附属中学校台東区元浅草156人617人580人3.63倍159人
両国高等学校附属中学校墨田区江東橋152人586人553人3.64倍151人

表の募集人員は応募状況の表の数字です。受検倍率は受検状況の表にある倍率をそのまま載せたもので、その表の募集人員(小石川152人、白鷗160人など)で割った数です。応募状況・受検状況・合格発表の3つの表で、募集人員の数字はそれぞれ少し違います(小石川は147人・152人・151人)。合格発表の表の注は、募集人員を「インフルエンザ等学校感染症罹患者等に対する追検査の募集人員を減じた人員」としています(東京都教育委員会, 2026e)。小石川と白鷗は、一般枠のほかに特別枠募集があり、一般枠の募集人員は特別枠の入学手続人員を差し引いた数になります(東京都教育委員会, 2026c)。

一般枠の10校の合計は、応募5,302人、受検5,042人、合格1,490人でした(東京都教育委員会, 2026c)(東京都教育委員会, 2026d)(東京都教育委員会, 2026e)。

立川国際は募集人員がほかの学校より少なく、令和8年度は124人でした。附属小学校ができたことで、中等教育学校の入口の人数が今後どう変わるかは、附属小学校のページで、分かっていることと公表されていないことを分けて書いています。

倍率を並べると、2倍台から4倍台まで開きます

受検倍率の高い順に並べると、三鷹4.30倍、大泉3.89倍、桜修館3.86倍、南多摩3.69倍、両国3.64倍、白鷗3.63倍、小石川3.05倍、立川国際2.99倍、富士2.48倍、武蔵附属2.01倍でした(東京都教育委員会, 2026d)。

多摩地域の4校だけを見ると、三鷹と南多摩が3倍台後半から4倍台、立川国際が3倍弱、武蔵附属が2倍です。

ただし、倍率は「何人が受けたか」の数字であって、「どの学校が難しいか」の数字ではありません。受ける人の層は学校ごとに違い、配点も検査の数も違います。倍率は年ごとにも動きます。都教委の表には前年度の数字も括弧で載っていて、たとえば立川国際の受検人員は前年度416人、武蔵附属は364人でした(同)。1年分の倍率だけで学校を比べないほうがよい理由は、ここにもあります。

報告書と適性検査の配点——同じ「1000点」でも中身が違います

都立中の一般枠は、小学校長が出す報告書と、適性検査などを組み合わせて選考し、その点数化の取扱いは各校の校長が定めます(東京都教育委員会, 2026a, 第1-5-2(2), 5ページ)。共通の部分(共同作成問題)と、学校ごとの部分(独自問題)があります(同)。配点は各校の募集要項で確かめます。

多摩地域の4校の配点を並べます。立川国際と三鷹は令和9年度の募集要項、南多摩と武蔵附属は令和8年度の募集要項です。南多摩と武蔵附属の令和9年度の募集要項は、2026年10月9日に学校の入試のページを確かめた時点では、令和8年度のものが載っていました。

学校(年度)報告書適性検査総合成績の満点報告書の割合
立川国際(令和9年度)360点満点を250点に換算Ⅰ(100点満点)を250点、Ⅱ(100点満点)を500点に換算1000点25%
三鷹(令和9年度)720点満点を200点に換算Ⅰ(100点満点)を300点、Ⅱ(100点満点)を500点に換算1000点20%
南多摩(令和8年度)360点満点を200点に換算Ⅰ(100点)とⅡ(100点×2)の300点満点を800点に換算1000点20%
武蔵附属(令和8年度)450点満点を400点に換算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(各100点)の合計300点を4倍して1200点1600点25%

出典は、東京都立立川国際中等教育学校 (2026)、東京都立三鷹中等教育学校 (2026)、東京都立南多摩中等教育学校 (2025)、東京都立武蔵高等学校附属中学校 (2025) です。報告書の割合はこのページの計算です。

並べると、次のことが分かります。

  • 報告書の割合は20%から25%です。どの学校も、総合成績の4分の3以上は当日の適性検査で決まります。
  • 適性検査のなかの重みの置き方が違います。立川国際は適性検査Ⅱが500点でⅠの2倍、三鷹はⅡが500点でⅠが300点です。南多摩はⅡを2倍してからⅠと足しているので、適性検査のなかでのⅠとⅡの重さは1対2です(このページの計算)。武蔵附属は3つの検査を同じ重さで足しています。
  • 検査の数が違います。令和8年度の一般枠の適性検査は、小石川・白鷗・両国・富士・大泉・武蔵附属がⅠ・Ⅱ・Ⅲの3つ、桜修館・南多摩・立川国際・三鷹がⅠ・Ⅱの2つでした(東京都教育委員会, 2026f)。

報告書の点数は、学校ごとに満点も計算のしかたも違います(立川国際は360点、三鷹は720点、武蔵附属は450点が満点です)。立川国際の報告書は5年と6年の評定から点数にし、総合的な学習の時間の記録などは点数にしません(東京都立立川国際中等教育学校, 2026, PDFの5ページ)。立川国際の評定と点数の対応は立川国際のページに表にしました。ほかの学校の評定と点数の対応は、それぞれの募集要項の別表に書かれています。

令和9年度の検査の時間割も、学校の募集要項に出ています。たとえば三鷹は、適性検査Ⅰが午前9時00分から9時45分、Ⅱが午前10時15分から11時00分です(東京都立三鷹中等教育学校, 2026, PDFの2ページ)。

応募資格と出願の決まり——通学区域はなく、1校だけ

都立中の一般枠の応募資格は、2027年3月に小学校を卒業する見込みであることなどに加えて、保護者と同居し、都内に住所があり、入学後も引き続き都内から通学することが確実な者、などと定められています(東京都教育委員会, 2026a, 第1-3-1, 1・2ページ)。学校ごとに「この地域に住む人だけ」という通学区域の定めは、要綱にはありません。

つまり、立川市・昭島市に住んでいれば、10校のどこにでも出願できます。そのかわり、1校しか出せません(同, 第1-4-1, 3ページ)。附属小学校には通学区域の定めがありますが、それは小学校の入学者決定の話で、中等教育学校への出願とは別です(附属小学校のページ)。

通学にかかる時間は、学校によって大きく違います。要綱は通学時間の目安を定めていないので、ここでは時間を書きません。所在地は上の表のとおりです。実際に通う時間帯の電車で確かめてください。

合否の決め方と、本人得点の開示

一般枠では、報告書と検査の結果を合わせた「総合成績」の順に、募集人員に相当する人員まで合格候補者を決めます。順位を決めるときは同順位が出ないようにします。募集人員に対して過不足がないよう、合格候補者になっていない人の中から総合成績の順に、一定数の人を「繰上げ合格候補者」にします(東京都教育委員会, 2026a, 第1-6-3, 6ページ)。

令和8年度の合格発表の表には、入学手続期間中に入学辞退者が出た場合、繰上げ合格候補者の入学の意思を順位に従って確かめ、繰上げ合格者を決めると注記されています(東京都教育委員会, 2026e)。

受検した後は、受検者か保護者が、受検した学校に本人得点の開示を請求できます。請求は窓口のほか電子申請でもでき、受付票(電子申請ならメール)に示された交付日以降に、学校の窓口で検査得点表を受け取ります。請求は合格発表日以後、2027年8月31日(火)までです(東京都教育委員会, 2026a, 第3-1・第3-2, 10ページ)。

令和9年度の日程

令和9年度の一般枠募集の日程は、要綱で次のとおりです(東京都教育委員会, 2026a, 第1-1, 1ページ)(東京都教育委員会, 2026b)。

事項日時
出願(インターネットの入力期間)2026年12月17日(木)〜2027年1月18日(月)午後5時
出願(書類提出期間)2027年1月8日(金)〜1月18日(月)必着(学校が指定する郵便局に郵便局留)
検査2027年2月3日(水)
合格者の発表2月9日(火)午前9時(校内掲示と合否照会サイト)
入学手続2月9日(火)午前9時〜午後3時ほか

インフルエンザなどの学校感染症で検査を受けられなかった人のための追検査は、検査が2月12日(金)、合格発表が2月16日(火)です(東京都教育委員会, 2026b)。

令和9年度の各校の募集人員は、10月に発表される予定です(同)。立川国際の令和9年度の募集人員も、このページを書いた時点ではまだ確かめていません。

資料の読み方——どの資料の、どこを見るか

  1. 令和9年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目(都教委・PDF)。第1-1(1ページ)が日程、第1-3-1(1・2ページ)が応募資格、第1-4-1(3ページ)が「1校に限り」の定め、第1-5-2(5ページ)が検査の方法、第1-6-3(6ページ)が合格候補者の決め方、第3-1(10ページ)が本人得点の開示、別表1(20ページ)が10校の一覧です。
  2. 各校の生徒募集要項(学校のサイトの入試のページ)。「総合成績の算出方法」の欄に、報告書と適性検査の満点と換算の式が書かれています。報告書の評定の点数は別表にあります。
  3. 応募状況・受検状況・合格発表(都教委・毎年1月から2月)。学校名の行に、募集人員・応募人員・受検人員・倍率・合格人員が出ます。括弧の中は前年度の数字です。表の下の注で、募集人員の数え方を確かめます。
  4. 入学者の決定について(参考2)(都教委・応募状況と同じページ)。一般枠の検査の方法(適性検査Ⅰ・Ⅱか、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲか)が学校ごとに書かれています。

このページの限界

  • 都立中だけを扱っています。私立中学校、国立大学の附属中学校、区立の九段中等教育学校は扱っていません。
  • 配点は4校だけです。多摩地域の4校の配点を並べました。大泉・富士と区部の4校の配点は、それぞれの募集要項で確かめてください。
  • 年度がそろっていません。配点は立川国際と三鷹が令和9年度、南多摩と武蔵附属が令和8年度です。人数と検査の数は令和8年度です。令和9年度の募集人員は10月の発表を確かめてください。
  • 計算はこのページのものです。報告書の割合と、南多摩の適性検査ⅠとⅡの重さの比は、募集要項の式からこのページで計算しました。
  • 合否のラインは分かりません。合格者の点数や、何点取れば合格かは、どの公表資料にも載っていません。推測は書いていません。
  • 通学時間は書いていません。要綱に目安がなく、家庭ごとに条件が違うためです。

出典

なお、当サイトの運営者は、武蔵境駅北口で武蔵野個別指導塾(講師1名に生徒1名の完全個別指導)を運営しています。立川・昭島から通う場合の所要時間と、向かない人は運営者についてに書きました。

よくある質問

都立の中高一貫校は、何校まで受けられますか。

1校です。令和9年度の実施要綱は「都立中学校を志願する者は、1校に限り出願することができる」と定め、千代田区立九段中等教育学校への出願もできないとしています(東京都教育委員会, 2026a, 第1-4-1, 3ページ)。

立川に住んでいると、受けられる都立中は限られますか。

要綱の応募資格は、保護者と同居して都内に住所があり、入学後も都内から通学することが確実なことなどで、学校ごとの通学区域の定めはありません(東京都教育委員会, 2026a, 第1-3-1, 1・2ページ)。通学の時間は家庭で確かめることになります。

令和9年度の都立中の検査日はいつですか。

一般枠募集の検査は2027年2月3日(水)、合格発表は2月9日(火)午前9時です。出願は、インターネットの入力が2026年12月17日(木)から2027年1月18日(月)午後5時まで、書類の提出が1月8日(金)から1月18日(月)までです(東京都教育委員会, 2026a, 第1-1, 1ページ)。

都立中で報告書(小学校の成績)はどのくらいの重さですか。

学校で違います。令和9年度の募集要項では、立川国際が1000点のうち250点、三鷹が1000点のうち200点です。令和8年度の募集要項では、南多摩が1000点のうち200点、武蔵附属が1600点のうち400点でした(各校の募集要項)。

都立中の検査の点数は、あとで分かりますか。

受検者か保護者が、受検した学校に本人得点の開示を請求できます。窓口のほか電子申請でも請求でき、受付票(電子申請ならメール)に示された交付日以降に、学校の窓口で検査得点表を受け取ります。請求は合格発表日以後、2027年8月31日(火)までです(東京都教育委員会, 2026a, 第3-1・第3-2, 10ページ)。