立川・昭島 中学受験と高校受験の公表資料ガイド立川市・昭島市の家庭向けに、立川高校と立川国際中等教育学校の入試を、学校と東京都教育委員会が出している資料から読み解く

最終更新:2026年10月3日

志願変更の仕組み——取下げ・再提出で倍率はどう動くか(立川・昭和の実例)

2月9日に1.95倍、4日後の最終応募では1.87倍。都立高校の志願変更で倍率は動きますが、令和8年度の動きは大きい行でも倍率で0.14ポイントで、学校ごとの内訳は公表されていません。

この記事の要点
  • 志願変更は学力検査に基づく選抜(一般の入試)だけで、1回に限られます。推薦と追検査ではできません。
  • 手続は取下げと再提出の2段階で、中学校長の確認を経て志願変更願を出します(都内の中学校に在学していない人は確認不要)。取り下げた学校の同じ科には戻れず、全日制からチャレンジスクールや砂川高校などへも出し直せません。
  • 令和9年度は、取下げが2月10日(水)午前9時から午後3時、再提出が2月12日(金)午前9時から正午、学力検査が2月21日(日)です。
  • 令和8年度は、立川(普通科)が333人から323人、昭和が491人から472人、拝島が198人から213人に動きました。倍率の差は大きい行でも0.14ポイントです。
  • 学校ごとの表は差し引きだけで、取下げと再提出の人数は総括表の合計にしかありません。普通科101校では取下げ1,213人、再提出1,186人でした。
  • どこに変えるべきかの助言はしません。倍率から合格に必要な点数は分からず、判断は家庭と中学校で行うものです。

2月9日に1.95倍。4日後の最終応募では1.87倍でした

令和8年度(2026年2月実施)の都立昭和高校。2月9日に出た応募状況では、募集252人に応募491人で1.95倍でした(東京都教育委員会, 2026a)。4日後の2月13日、最終応募状況では472人、1.87倍です(東京都教育委員会, 2026b)。

この間に起きたのが志願変更です。願書を出したあと、倍率を見て志望校を変えられる機会が1回だけあります。数字は動きます。ただ、令和8年度の動きは、大きい行でも倍率で0.14ポイントでした。しかも学校ごとの内訳は公表されていません。

このページで分かることは次の4つです。

  • 志願変更ができる入試とできない入試。回数と、取下げ・再提出の2段階の手続
  • 令和9年度(2027年2月実施)の日程と、出し直せない先
  • 令和8年度に、立川市と昭島市の都立高校の数字が各段階でどう動いたか
  • 学校ごとの表から分かること、分からないこと。最新の表の確かめ方

応募倍率・最終応募倍率・受検倍率・実質倍率の違いは、国立・国分寺のガイドの応募倍率の読み方で説明しています。推薦の倍率は推薦の倍率が3倍を超えるとき、立川高校の配点や合格者数は立川高校のページにあります。このページは志願変更の仕組みと、その前後の数字に絞ります。変えるべきかどうかの助言はしません。

志願変更は一般の入試だけ。1回だけ、取下げと再提出の2段階です

志願変更ができるのは、学力検査に基づく選抜(一般の入試)です。令和9年度の実施要綱は、願書を出したあと「1回に限り」変更できると定めています(東京都教育委員会, 2026e)。

推薦ではできません。要綱は一般推薦について「志願変更はできない」と書いています。都教委の案内冊子も、推薦入試では志望校を変更することは「一切できません」と答えています(東京都教育委員会, 2026e)(東京都教育委員会, 2026d)。インフルエンザなどで検査日に受けられなかった人のための追検査に出願した人も、志願変更はできません(東京都教育委員会, 2026e)。

手続は2段階です。まず、出願した高校で願書を取り下げます。次の日程で、新しい志望先に出し直します。これを再提出といいます。取り下げた時点で、もとの高校への出願は消えます。案内冊子は「志願を取り下げた都立高校への再提出はできません」と短く書いています(東京都教育委員会, 2026d)。正本の実施要綱が戻れないとしているのは、同じ学校の同じコース・同じ科です。同じ学校の別の学科へは変えられます(東京都教育委員会, 2026e)。くわしくは下の節に書きました。

全日制の高校に出願した人は、全日制どうしで変えられます。定時制は学校の種類で分かれます。夜間の学年制の定時制では、志願変更はできません(東京都教育委員会, 2026e)。立川市にある砂川高校と立川緑高校は、昼夜間の定時制で、冊子が志望校の変更ができる学校として名前を挙げています(東京都教育委員会, 2026d)。

1回だけ、という点が大事です。取り下げて別の学校に出したあと、もう一度変えることはできません。

令和9年度は、2月10日に取下げ、2月12日に再提出です

令和9年度の実施要綱に書かれた日程を、志願変更の前後だけ抜き出しました(東京都教育委員会, 2026e)。

令和9年度(2027年)日時
出願(書類の提出)1月29日から2月4日まで(必着)。出願サイトの入力は2月4日午後5時まで
入学願書の取下げ2月10日(水)午前9時から午後3時
入学願書の再提出2月12日(金)午前9時から正午
学力検査2月21日(日)
合格者の発表3月1日(月)

実例として使う令和8年度は、取下げが2月12日(木)、再提出が2月13日(金)でした。時間帯は令和9年度と同じで、「1回に限り」という決まりも同じです(東京都教育委員会, 2025)。令和8年度は、取下げと再提出が続けて2日でした。令和9年度は、取下げの2月10日と再提出の2月12日の間に1日あります。

令和8年度の学校ごとの応募状況が出たのは2月9日です(東京都教育委員会, 2026a)。令和9年度の応募状況をいつ公表するかは、要綱には書かれていません。日付は都教委のページで確かめてください。

3月の全日制の第二次募集にも、別に志願変更があります。令和9年度は取下げが3月5日、再提出が3月8日です(東京都教育委員会, 2026e)。このページで扱うのは、2月の第一次募集の志願変更です。

手続は中学校を通します。調査書は封をしたまま戻ります

要綱の手続の条文を、順番どおりに並べます(東京都教育委員会, 2026e)。

  1. 志願変更願(様式16)を、在学している中学校の校長の確認を経て、出願した高校の校長に出します。本人確認ができるもの(生徒手帳など)を見せます。保護者が出すときは、保護者の本人確認書類と、親子の関係を証明するもの(住民票の写しなど)が要ります。都内の中学校に在学していない人は、中学校長の確認は要りません。
  2. 高校は、出願書類と調査書を返し、出願管理のサイトで出願を取り下げます。調査書は折らずに封をして返されます。
  3. 新しい志望先が面接を行う学校なら、その学校の「本校の期待する生徒の姿」を読んで、自己PRカードを新しく書きます。
  4. 指定された期間に出願サイトで入力し、返された書類に新しい学校名を書き込み、封をしたままの調査書などを新しい志望先に出します。受検票は出願サイトで受け取ります。

つまり、取下げの日に動けるのは本人と保護者だけではありません。中学校の確認が先に要ります。日程が近づいたら、どの時間に何を持って行くかを、中学校の先生に確かめてください。

昼夜間の定時制(チャレンジスクールや砂川高校など)から全日制に変える人は、入学考査料の差額1,250円を、再提出先の窓口で現金で払います(東京都教育委員会, 2026e)。

出し直せない先があります。同じ学校の同じ科には戻れません

どこへでも出し直せるわけではありません。要綱と、101ページの別表3-1が決めています(東京都教育委員会, 2026e)。

  • 取り下げた学校の同じ科には戻れません。要綱は「入学願書の返却を受けた都立高校の同一のコース及び科(分野)に再提出することはできない」と書いています。
  • 同じ学校の別の学科には変えられます。要綱の例は、深川高校の外国語コースから同じ深川高校の普通科への変更です。同じ学科の中で、科の志望順位を入れ替えることはできません。
  • 全日制から、チャレンジスクールや砂川高校などへは出し直せません。別表3-1では、全日制から取り下げた人の再提出先は全日制だけです。立川緑高校はチャレンジスクール、砂川高校は別表の「グループA」に入っています。逆向き(そちらから全日制へ)はできます。

立川高校には普通科と創造理数科があります。要綱は、普通科とコース、農業科と家庭科のように、同じ学校の中の学科は「それぞれ別の学科として扱う」と書いています。そのうえで、立川高校の理数科を第1志望にする人は、同じ学校の普通科を第2志望にできると定めています(東京都教育委員会, 2026e)。ただ、立川高校の理数科と普通科の間の志願変更を名指しした例は、要綱にありません。考えている人は、中学校を通して確かめてください。

令和8年度、立川市と昭島市の学校はこう動きました

実例は令和8年度(2026年2月実施)の公表値です。2月9日の応募状況と、2月13日の最終応募状況から、立川市と昭島市にある学校の行を抜き出しました(東京都教育委員会, 2026a)(東京都教育委員会, 2026b)。差と倍率の差は、このページで計算したものです。

学校(科)募集人員2月9日 応募2月13日 最終応募差
立川(普通科)220人333人(1.51倍)323人(1.47倍)−10人
立川(創造理数科)34人146人(4.29倍)141人(4.15倍)−5人
昭和252人491人(1.95倍)472人(1.87倍)−19人
拝島221人198人(0.90倍)213人(0.96倍)+15人
砂川(1学年相当)130人162人(1.25倍)159人(1.22倍)−3人
立川緑(1学年相当)170人363人(2.14倍)362人(2.13倍)−1人

倍率の動きは、大きい行でも0.14ポイントでした。立川の創造理数科は4.29倍から4.15倍、昭和は1.95倍から1.87倍、立川の普通科は1.51倍から1.47倍です。倍率が1倍を下回っていた拝島は、0.90倍から0.96倍に上がりましたが、1倍は超えていません。

動いた向きもそろっていません。この6つの行では、5つが減り、1つが増えました。「倍率の高い学校から人が抜ける」とまとめたくなりますが、6行だけで、しかも1年分です。この表からそこまでは言えません。

令和8年度の表を見るかぎり、2月9日の数字と最終応募の数字は、どの行も同じくらいの水準に収まっていました。2月9日の倍率を、最終の倍率がそのまま決まった数字として読まないこと。それが、この表から言えることです。

学校ごとに分かるのは「差し引き」だけです

上の表の「差」は、出ていった人と入ってきた人を差し引いた結果です。学校ごとの表には、募集人員・最終応募人員・最終応募倍率の3つの列しかありません(東京都教育委員会, 2026b)。取り下げた人数と再提出した人数は、学校ごとには載っていません。

ですから、拝島の+15人は「15人が入ってきた」という意味ではありません。20人が入って5人が出たのかもしれませんし、もっと大きく入れ替わったのかもしれません。表からは分かりません。昭和の−19人も同じです。

内訳が載っているのは、都教委の総括表(学科ごとの合計)です。普通科(コース・単位制・島しょ・海外帰国生徒対象を除く101校)の合計はこうでした(東京都教育委員会, 2026a)(東京都教育委員会, 2026b)。

普通科101校の計願書受付時の応募取下げ再提出最終応募
令和8年度28,583人1,213人1,186人28,556人
令和7年度(総括表の括弧の数)28,887人1,401人1,357人28,843人

28,583人から1,213人を引き、1,186人を足すと28,556人です。表の数と一致します。願書を出した人のうち、取り下げたのは4.2%でした(このページの計算)。令和7年度は4.9%です。全日制の合計では、令和8年度の取下げは1,498人、再提出は1,483人で、取下げの割合は3.9%でした(東京都教育委員会, 2026b)。

普通科101校の計でも全日制の合計でも、再提出は取下げより少し少なくなっています。全日制の合計で15人の差です(このページの計算)。取り下げたあと出し直さなかった人がどうしたのかは、表に書かれていません。理由を確かめる資料はありません。

最終応募のあとも、検査の日に数字は動きます

志願変更で数字が止まるわけではありません。2月21日の学力検査の日に、実際に受けた人の数が出ます。令和8年度の受検人員は、立川(普通科)301人、昭和456人、拝島204人、立川の創造理数科134人でした(東京都教育委員会, 2026c)。

最終応募人員との差は、立川22人、昭和16人、拝島9人、創造理数科7人です(このページの計算)。志願変更の差し引き(−19人〜+15人)と、同じ桁の数です。なお、立川高校(普通科)の最終応募人員と受検人員には、創造理数科を第1志望とする人は含まれていません(東京都教育委員会, 2026c)。受検倍率がどう出るかは、応募倍率の読み方を見てください。

資料の読み方——どのページの、どの表の、どの列を見るか

令和9年度の数字は、2027年2月に出ます。出たら、次の順で自分で確かめられます。

  1. 制度。東京都教育委員会の「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」のページで、実施要綱(PDF)の「第2-1 第一次募集日程」と「第2-6 志願の変更」を読みます。出し直せる先は、同じページの「都立高等学校入学願書再提出先一覧」(別表3)にあります。
  2. 願書受付時の数字。「入学者選抜応募状況(学力検査入学願書受付)」のページに、学科ごとのPDFが並びます。立川・昭和・拝島は「普通科(コース・単位制以外)」、立川の創造理数科・砂川・立川緑は「専門学科・定時制課程(単位制)」です。左端の列は市区町村名で、同じ市の2校目からは空欄です。拝島は昭島の行のすぐ下にあります。
  3. 最終応募の数字。「入学者選抜応募状況(最終応募状況)」のページに、同じ分け方のPDFがあります。学校の行の「最終応募人員」から、願書受付時の「応募人員」を引くと、差し引きの増減が出ます。
  4. 取下げと再提出の人数。最終応募状況の「総括表」に、「取下げ人員」「再提出人員」の列があります。学科ごとの合計で、括弧の中は前の年度の数です。
  5. 過去の年度。都教委の「過去の応募状況(過去5年分)」に残っているのは、最終応募状況です。過去の年と比べるときは、最終応募の数字どうしで比べてください。

変えるかどうかの判断は、このページではしません

「志願変更でどこに出せば有利か」は、このページには書きません。資料から言えないからです。言えることは3つあります。

1つめ。取下げの時点で見られる学校ごとの数字は、願書受付時の数字だけです。令和8年度は、最終応募状況の公表が再提出の日と同じ2月13日でした(東京都教育委員会, 2026b)。ほかの人がどう動くかを、取下げの前に知る公表は、今回読んだ資料にはありません。

2つめ。倍率は人数の比で、合格に必要な点数は分かりません。都立の一般の入試は、調査書、学力検査、点数にしたスピーキングテストの結果を総合した成績などで選考します(東京都教育委員会, 2026e)。どれくらいの点で合格になるかは、応募状況の表には載っていません。

3つめ。志願変更は1回だけで、取り下げた学校の同じ科には戻れません(東京都教育委員会, 2026e)。変えるかどうかは、通いたい学校かどうか、通学時間、私立高校との併願の状況など、数字の外のことも含めて、家庭と中学校で決めることです。

このページの限界

  • 年度が変われば数字が変わります。制度は令和9年度の実施要綱、実例は令和8年度の公表値です。令和9年度の応募状況は2027年2月に出ます。来年度以降は日程も決まりも変わりうるので、その年の要綱で確かめてください。
  • 学校ごとの内訳は公表されていません。取下げと再提出の人数は総括表の学科ごとの合計だけで、学校ごとには分かりません。誰がどこからどこへ動いたかも分かりません。
  • 実例は1年分です。都教委の「過去の応募状況(過去5年分)」に残っているのは最終応募状況で、過去の年の願書受付時の学校ごとの数は、今回は確かめていません。令和8年度の6つの行から、毎年の傾向は言えません。
  • 計算はこのページのものです。差(−10人、−19人、+15人など)、倍率の差、取下げの割合(4.2%、4.9%、3.9%)、受検人員との差は、公表された人数からこのページで計算しました。
  • 扱わないこと。推薦の倍率、立川高校の配点、倍率の種類の定義は、それぞれのページに任せました。私立高校との併願、合格に必要な点数、学校の評価は扱いません。どこに変えるべきかの助言もしません。

出典

なお、当サイトの運営者は、武蔵境駅北口で武蔵野個別指導塾(講師1名に生徒1名の完全個別指導)を運営しています。立川・昭島から通う場合の所要時間と、向かない人は運営者についてに書きました。

このページのまとめ

  • 志願変更は一般の入試だけで、1回だけです。推薦と追検査ではできません。
  • 手続は取下げと再提出の2段階で、都内の中学校に在学している人は中学校長の確認が要ります。取り下げた学校の同じ科には戻れません。
  • 令和9年度は、取下げが2月10日(水)、再提出が2月12日(金)、学力検査が2月21日(日)です。
  • 令和8年度、昭和は1.95倍から1.87倍、立川(普通科)は1.51倍から1.47倍、拝島は0.90倍から0.96倍に動きました。
  • 学校ごとの表は差し引きだけで、取下げと再提出の内訳は総括表の合計にしかありません。普通科101校で取下げは4.2%でした。
  • 変えるかどうかの判断は、数字の外のことも含めて、家庭と中学校で決めることです。

よくある質問

願書を出したあとに、倍率を見て志望校を変えられますか。

一般の入試(学力検査に基づく選抜)なら、1回だけ変えられます。手続は、出願した高校で願書を取り下げ、別の日に新しい志望先へ再提出する2段階です(東京都教育委員会, 2026e)。

推薦で出願したあとも、志望校を変えられますか。

変えられません。実施要綱は一般推薦について「志願変更はできない」と定め、案内冊子も推薦入試では志望校の変更は一切できないと書いています(東京都教育委員会, 2026e)(東京都教育委員会, 2026d)。

令和9年度の取下げと再提出はいつですか。

取下げが2027年2月10日(水)午前9時から午後3時、再提出が2月12日(金)午前9時から正午です。学力検査は2月21日(日)です(東京都教育委員会, 2026e)。

志願変更で、立川高校や昭和高校の倍率はどれくらい動きましたか。

令和8年度は、立川(普通科)が1.51倍から1.47倍、昭和が1.95倍から1.87倍でした。差し引きで立川は10人、昭和は19人減っています(東京都教育委員会, 2026a)(東京都教育委員会, 2026b)。

学校ごとに、何人が取り下げて何人が再提出したか分かりますか。

分かりません。学校ごとの表は最終応募人員だけで、取下げと再提出の人数は総括表の学科ごとの合計にしか載っていません。令和8年度の普通科101校の計は、取下げ1,213人、再提出1,186人でした(東京都教育委員会, 2026b)。